「税金が重いな…」と感じる方へ。本当に税金は重すぎるくらいとられている。

「税金が重いな…」と感じる方へ。本当に税金は重すぎるくらいとられている。

  • 2020年8月3日
  • 2020年7月13日
  • 投資
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何をするにも税金、税金……

私達は、日頃生活するのにお金は欠かせない。そのお金は、多くの人は一生懸命汗水流して働いて稼ぐ。もちろん、土地持ちの人ならほとんど汗をかかなくても、人に土地や家を貸してその賃貸料でお金を稼ぐこともある。株などの金融資産をたくさん持っている人なら、その値上がり益や配当などでほとんど汗をかかずにお金を稼ぐこともある。

汗をかいて働いて稼いだお金(労働所得)も、汗をかかずに稼ぐお金もれっきとした所得である。どういう形で稼いだかはともかく、手に入れた所得は、私達がものを買うべく消費するために使う。しかし、通常、消費のためだけでなく、貯金もしている。

その貯金は、通常将来ものを買うために蓄える。例えば、近い将来にマイホームやマイカーを買うためとか、海外旅行に行くためとか、後々の子供の教育費のためとか、自分の老後のためとか、いずれも将来ものを買って支払うために貯金をする。ここでの「もの」とは目に見える有形のものだけでなく、教育や病院の診療など形のないサービスも含まれる。

ちなみに、日頃はラッシュの満員電車にもまれて出勤している労働者たるサラリーマンやOLは、汗を流して働いて稼ぐ労働所得が主だった収入源ではある。しかし、稼いだ所得の中から銀行や郵便局に貯金をすれば、利息を得ることができ、それはれっきとした利子所得になる。

だから、労働者のサラリーマンやOLとて、労働所得以外の方法で所得を稼いでいて、労働所得だけしか稼いでいないという日本人は、まずいないだろう。もちろん、最近では「ゼロ金利」などといわれて、銀行や郵便局に預けても利子率は〇・〇〇一%(〇・一%ではない!)だから、利子所得はスズメの涙ほどしかないけれども……。

さて、こうして私達の日常生活を振り返ると、実は至るところに税金が姿を現わしている。まず、所得を稼ぐと国には所得税を、地方自治体には住民税を払わなければならない。それは、労働所得であろうと、利子所得であろうと、家賃収入であろうと、株の値上がり益であろうと、配当所得であろうと、必ず所得税・住民税が課税される。しかも、多く所得を稼いだ人がより多くの税金を払うという累進課税制度が導入されている。

だから、例えば年俸何億円というプロ野球選手になると、直面する所得税率は五〇%、つまりその年俸のほぼ半分は税金で持っていかれていた(一九九八年まで。今は三七%に引下げられた)。ごく普通のサラリーマンの所得税率は一〇~二〇%だから、これが累進課税制度の実態である。税金はそれだけではない。稼いだお金でものを買えば、そのつど五%の消費税が取られる

一万円のものを買えば、五〇〇円の消費税、五万円のものを買えば、二五〇〇円の消費税である。ものによっては、消費税以外にも税金がかけられている。お酒を買えば酒税、たばこを買えばたばこ税、ガソリンスタンドでガソリンを入れればガソリン税(正式には揮発油税)、ゴルフ場でゴルフをすればゴルフ場利用税を、消費税に加えて払わなければならないのだ。

貯金をしても税金は取られている

消費税は、品物の定価が書いてあるところや、スーパーマーケットなどで打ち出されるレシートを見ると、税額がいくらだかわかる。だから、私達もいくら消費税を払ったかが多少なりとも実感できる。しかし、お酒やたばこやガソリンの場合、消費税がかかるとともに酒税やたばこ税やガソリン税もかかっているにもかかわらず、その税額は通常書かれていないから、私達はそんな税金を支払った覚えがあまりない。

でも、ちゃっかり税金が転嫁されているのだ。つまり、貯金をしても税金は取られる。ただし、貯金をした段階では一銭も税金はかからない。けれども、貯金に利息がつくと、前に述べたように、この利息が利子所得となるから所得税が課税される

さらに、貯金を取り崩してものを買っても、またそのときに消費税がかかる。ものを買ったときに消費税が取られるが、買ったものによっては、持っているだけで税金がかかるものがある。その代表例は、家と車である。人々に貯金をする理由を尋ねると、多くの人がマイホームやマイカーを買うためというだろう。

しかし、皮肉なことに、日本人の多くが憧れを抱くマイホームやマイカーは、税金に付きまとわれていると言ってよい。まず、購入資金に充てるためのお金を稼ぐと所得税が取られる。一カ月分の給料では家や車は買えないから、買うまでには何カ月、何年と給料の一部をコツコツと貯金しなければならない。貯金に利息がつけば、また所得税。

その税金が取られた分は、もちろん私達の財布からなくなっているから、その分だけ私達のマイホームやマイカーの夢の実現が先延ばしにされているのである。やっとめでたく購入資金が貯まって、いよいよマイホームやマイカーの購入!と、私達が喜ぶ端で、五%の消費税がきっちり課税されている(それ以外に雑多な税金もかかる)。消費税は、例外を除いて消費する際に、どんなものを買っても課税される。

お米やパソコンを買ったら消費税がかかるのだから、家や車を買っても消費税が課税される(ただし、マイホームの土地にかかわる部分には、消費税の代わりに、不動産取得税が課税される)。夢がかなえば税金とはサヨウナラ、とは残念ながらいかない。マイホームを買えば、それ以降毎年、固定資産税を払わなければならない。固定資産税は、住んでいる市町村に、家や土地の値段に応じて支払わなければならない。

しかも、マイホームを持ち続ける限り、毎年支払わなければならない。マイカーも、持っているだけで(運転しなくても)税金がかかる。車にはナンバープレートがついているが、このナンバープレートと税金にはとても深い関係がある。黄ナンバーの軽自動車を持っていると、軽自動車税を市町村に払わなければならない。軽自動車以外の車を持っていると、自動車税を都道府県に払わなければならない。自家用車だと白ナンバー、営業用だと緑ナンバーだが、自動車税は同じ車でも白ナンバー車(マイカー)の方が緑ナンバー車よりも高い。

おまけに、5ナンバーと3ナンバーでは税額が違う。総排気量が二〇〇〇㏄以上の3ナンバー車の方が、それ以下の5ナンバー車よりも税金が高い。この税金のかけ方は、大きな車を持つ人はそれほどお金に余裕がある人だから、たくさん税金を負担してもらおう、という前に述べた累進課税制度の発想に近い考え方に基づいている。

また、営業用に使う車は、金持ちか否かに関係なく、仕事で必要なのだからそんなにたくさん税金をかけないことにする、ということだ。最近では、車の排気ガスが地球環境を悪化させることに配慮して、地球にやさしい低燃費車の自動車税を軽くし、燃費の悪い旧型車の税金を重くすることになった。

それは、地球環境のために、できるだけ低燃費車に乗ってほしい、と税金で誘導しようとしているからである。車を持っているだけで税金がかかるのだから、同じ大きさの車なら税金が安いに越したことはない、と人々が思うことに付け込んだのだ。車齢の長い旧型車を早く買い換えさせれば、自動車メーカーが儲かるから、自動車メーカーが政治家に働きかけて、旧型車の自動車税を重くした、と言うのはちょっと言い過ぎである。

それはともかく、これまで見たように、私達の日常生活は、至るところに税金という状態である。さすがにこれだけ税金を払っていると、私達が「税金が重い」と感じるのも無理はないように思える